冷媒配管・空調機器据付

INSTALLATION

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業務用エアコンの仕組みと主要構成部品

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1:蒸発器

室外機の熱交換器にあたる機器です。
液冷媒を蒸発器内で蒸発させることによって室内空気の熱が吸収され冷えます。

2:凝縮器

室内機の熱交換器にあたる機器です。
凝縮器内で冷媒ガスを冷却空気または冷却水で間接冷却します。

3:圧縮機

冷媒ガスを低圧から高圧に圧縮する機器です。

4:電子膨張弁

高圧の冷媒ガスを小さな穴へ通すことで低圧にする機器です。

冷媒について

冷媒の種類

業務用エアコンに使用されているフルオロカーボンには下記のような種類がある。
《HCFC》
・塩素を含むが、水素があるためオゾン破壊の程度が小さい
《HFC》
・塩素を含まずオゾン破壊が全くない

冷媒の機種の工具・機器

・配管、フレアツール、トルクレンチ、真空ポンプ、回収機、電子はかり。
・ゲージマニホールド
・リークテスタ

設備配管図の見方、とらえ方

業務用エアコンの種類

冷媒配管について

業務用エアコンの据付け工事の流れ

据え付け作業のポイント

1.現地調査

業務用エアコンを設置する場所の状況を確認し、適切な機種や施工方法を判断します。

・据付場所の熱負荷に応じた機種を選定
・室内機 、室外機の据付け場所を確認
・電源の方式とブレーカの容量を確認

2.据付け場所の決定

【室内機】
空気の流れ・直射日光・風の影響・天井裏のスペース・壁の強度等を考慮し室内機を設置します。
【室外機】
風通しの良さ・直射日光や雨風の影響・水平であること・周囲の環境等を考慮します。

3.冷媒配管施工の三原則

冷媒配管の施工は、ドライ(乾燥)、クリーン(清浄)、タイト(気密)の3点を意識しながら行います。

《ドライ(乾燥)》
・雨天の作業時には管端を養生するなどして水分が入らないように注意する
《クリーン(清浄)》
・バリ取りは管端を下に向けて行い切粉が中に入らないようにする
《タイト(気密)》
・フレア加工や、ろう付けの施工、フレアナット締め付けなどを正しく行う

4.パイプ切断

パイプカッターを使用して銅管を切断します。
・パイプカッターは少しずつ刃を送りながら、ゆっくりと回して切断する
・強く刃を送るとパイプが変形したり、バリが多くなり、フレア加工の仕上がりにも影響する

5.曲げ加工

冷媒配管を曲げる場合は下記、配管外径、最小曲げ半径を参考に曲げ半径等に注意します。
・被覆銅管の最小曲げ半径
配管外径   最小曲げ半径〔mm〕 
φ 6.35    39
φ 9.52    58 
φ 12.7    77 
φ 15.88 96

6.フレア加工

フレア部の大きさは下記表の寸法範囲内の大きさになるようにする
・フレア加工の寸法 
呼び 配管サイズ A寸法1種用 A寸法2種用
1/4  φ 6.35   9.0      9.1
3/8  φ 9.52   13.0     13.2
1/2  φ 12.7   16.2     16.6
5/8  φ 15.88   19.4     19.7

7.ろう付け

ろう付け作業時は、火傷や火災の防止、フラックスの適切な使用、加熱ムラの防止、接合部の品質評価など多岐にわたります。
特に、加熱された母材は非常に高温になるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

8.ゲージマニホールド

ゲージマニホールドを使用する際は、冷媒や冷媒油のミストを吸い込まないこと、指定された冷媒以外は使用しないこと等に注意いたします。

9.閉鎖弁

閉鎖弁は冷媒回路の開閉を行う弁で、室外機側にあります。過度な締め付けや、取り付け姿勢、高温流体への不向きなどが挙げられます。

10.チャージバルブ

チャージバルブを使用することで、冷媒の漏れを最小限に抑え、安全にサービスポートからチャージホースを外す作業を行うことができます。
締め過ぎによるガス漏れ、フレア部の破損、そしてバルブコアの変形・緩みに注意します。

11.フラッシング

空調設備の配管内や機器内部に溜まった汚れや異物、水分などを、専用の洗浄液やガスなどを用いて除去する作業です。
特に、精密部品の取り外しや、凍結、異物の混入に注意が必要です。

12.気密試験

空調設備の冷媒配管や機器にガス漏れがないかを確認する試験です。

・0.5Mpaまで加圧したところで 5分以上放置し圧力の低下がないか確認する
・1.5Mpaまで加圧し、 5分以上放置し圧力の低下がないか確認する
・機器の設計圧力まで加圧し、 24時間放置して圧力低下がないか確認する
・周囲温度が 1℃変化すると約 0.01Mpa変化するので補正を行う
・加圧時に酸素、可燃性、毒性ガスは絶対に使用しない

13.真空乾燥

空調設備の冷媒配管や機器にガス漏れがないかを確認する試験です。
乾燥物の冷却、乾燥ムラ、真空漏れ、試料の消失、残留溶媒の影響、爆発の危険性などに注意します。

14.ガス漏洩検査

真空引き作業の後、液側及びガス側の閉鎖弁を全開にした状態で行います。
ガス検知器の使用方法、点検時の換気、火気厳禁、そして異常時の対応が重要となります。

15.ドレン配管

発生した結露水を外部に排出するための配管のことです。
主に水漏れ、詰まり、勾配不足、結露、メンテナンス不足などです。空調機の故障や建物の損傷につながる可能性があるため、施工時とメンテナンス時に十分な注意が必要です。

16.電気配線

電気工事、接地工事を行うには電気工事士の資格必要であり、電気設備に関する技術基準、内線規定に従って施工します。
配線経路の保護や、室内機と室外機の接続も適切に行う必要があります。

17.仕上げ

仕上げ処理を行います。
冷媒配管や配管接続部の断熱を確実に行います。
化粧カバーなどを使用すると、きれいに仕上げることができ、配管や配線などの耐久性もよくなります。

冷媒の追加充填

冷媒の追加重点とは、エアコンや冷蔵庫などの冷媒が不足した場合に、規定量まで冷媒を補充する作業のことです。冷媒が不足すると、冷却効率の低下や故障の原因になるため、定期的な補充が必要になります。

【順序】
①ゲージマニホールドを接続する
②チャージホース内の真空引きを行います
③冷媒を充填します

ポイント

試運転

設置工事が完了した業務用エアコンが正常に動作するかどうかを確認するために、
実際に運転させて点検・記録します。

【注意点】
・圧縮機保護のため運転開始の 6~ 12 時間以上前に電源を投入しクランクケースヒータ等に通電しておきます。
・説明書等に記載されている方法で試運転を行います。

データ測定と考察

1.データの測定

電力計や電源品質アナライザーなどを使用して電圧、電流、電力を測定します。
空気の温度や配管の温度は、デジタル温度計などを使用して測定、センサー部分は空気の温度を測定するときは空気センサーを、配管の温度を測定するときは表面センサーを使用します。

2.測定結果の考察

測定された温度、湿度、気流、二酸化炭素濃度などのデータと、関連する基準やガイドラインを比較し、空調設備の性能や建物内の空気環境を評価します。

ポンプダウン

エアコンの冷媒ガスを室外機に回収・封じ込める作業のことです。移設や取り外し時に、冷媒ガスが大気中に放出されるのを防ぎ、環境保護とエアコンの効率的な運転を維持するために行われます。

【主な手順】
①冷房運転
②バルブの閉鎖
③電源オフ
④取り外し